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参考資料6 「これからの身近な感染対策を考えるにあたって(第三報)」 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31713.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第73回  3/13)《厚生労働省》
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参考資料6

「これからの身近な感染対策を考えるにあたって(第三報)」
―“新たな健康習慣”についての見解―
岡部信彦、武藤香織、阿南英明、尾身 茂、釜萢 敏、高山義浩、舘田一博、田中幹人、
中島一敏、中山ひとみ、古瀬祐気、脇田隆字
2020 年(令和 2 年)5 月 4 日、新型コロナウイルス感染症専門家会議の提言において、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に備えた「新しい生活様式」につい
て、具体的な実践例が示され、基本的対処方針にも明示された。
発生から約 3 年を経る間に、COVID-19 は未知なことばかりの感染症ではなくなってき
た。基本的な感染対策の有効性が明らかになり、ワクチン・治療薬の登場など医療の進展、
そしてオミクロン株への変化等から、これまでも対応の切り替えが行われてきた。感染症法
上の類型も、指定感染症から、新型インフルエンザ等感染症(新型コロナウイルス感染症:2
類相当)を経て、段階的措置を取りながらも令和 5 年 5 月 8 日に 5 類感染症への移行が決
定されるなどされたところである。
そのような中、2020 年当時に「新しい生活様式」の実践例として提言されてきた項目の
なかには、COVID-19 と共生するにあたって必ずしも適当とは言えないものが含まれてい
るため、
「新しい生活様式」の抜本的な改正を行い、
「これからの身近な感染対策を考えるに
あたって(第三報)
」として、”新たな健康習慣“についての見解を述べることとした。
一人ひとりの基本的感染対策の考え方
新型コロナウイルス感染症だけではなく、一般に感染症の流行が落ち着いている時期で
あっても、地域での感染症の流行状況に関心を持ち、自らを感染症から防ぎ、身近な人を守
る、ひいては社会を感染症から守ることは重要であり、以下の基本的な対策を一人一人が身
に着けておくことが必要である。特に呼吸器疾患は高齢者に対しては生命にかかわるリス
クが高いため、高齢者の方々に感染が及ばないような配慮は重要である。
感染防止の5つの基本
① 体調不安や症状がある場合は、無理せず自宅で療養あるいは受診をする。
発熱・下痢・嘔吐・発疹などの症状が出てきた場合には、無理せず自宅で療養し、加
えて体調がよくないときは医療機関を受診する。ただし、検査のみを目的とした救急外
来の利用は控える。職場や学校などは、体調不良による休暇等を取得しやすい環境を整
えるべき。
なお、高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には、体調管理をよ
り厳重にする。

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