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各委員の発言要旨(「令和4年度診療報酬改定 の基本方針について」関係) (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00022.html
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・ 国民が、革新的医薬品を含めたあらゆる医薬品に必要なときにアクセスできることで、
安心・安全で質の高い医療が実現する。


医薬品の安定供給のためには、サプライチェーン全体の機能を強化することが求めら
れ、今年4月に初めての中間年改定が行われたが、製薬企業、医療機関、薬局はもちろ
ん、卸を含めた検証が必要だと思う。



薬価の評価については、創薬力の強化、イノベーションの推進が基本認識や基本的視
点に入っているので、この方向で検討いただきたいと思う。



オンライン診療について、コロナのときも接触せず診られるというのは完全に緊急時
の対応であり、見ただけで分かる病気もあるが、それでは十分なことができない病気の
方が多い。オンラインだけで全てに対応するのは無理。オンライン診療は大変役に立つ
が、初診から、新患からは絶対に無理なので、そこのところを十分に考えていただき、
むしろ、今回のコロナへの対応で、地域でかかりつけ医を持っていただくことによって
対応できるということがよく分かったので、協力いただきたいと思う。



10月20日からマイナンバーカードの健康保険証利用が可能になったが、利用率等はま
だまだこれからという報告があったので、こういったことのアクセスが広がることもし
ていかなければいけないと思う。健康や医療は一人一人の意識と努力がとても大切だが、
マイナンバーカードを使っての端末活用やほかの端末を使った自己管理、そして医療や
薬剤等を受けるときの適切な安全と有効な活用の仕方など、将来は全てマイナンバーカ
ードで連携されて可能になっていくはず。そういったことを見据えながら、診療報酬に
おいても全体がうまくなるような工夫を取り入れていただくことがデジタル社会の実
現に資すると思う。



評価ということが何度も出てくるが、評価のシステム、評価の主体等を具体化してい
ただきたい。



歯科においても、厚労科学研究などで在宅現場等でのICT利活用の検証を行っている。
好事例は取り上げていっていただきたいと思っている。加えて、歯科の補綴物の製作等
におけるデジタル技術の応用など、ICTに関する新しい効果的な技術についての検討も
進めていただきたいと考えている。

(効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上)


限りある医療資源を有効活用するという観点から医療資源の重点配分という方向性も
書き込んでいただきたいと思う。



後発医薬品の使用促進について、後発医薬品の薬価取引単価が低く、需要増加に対応
できる生産体制の構築が難しく、急激な需要増加に対応できなかったのではないかとい
う声を聞いている。海外産原料の調達が困難という状況も考えると、医療費の適正化を
後発品への過度なシフトや薬価低減にのみ頼るのは危険であり、取引価格の適正化につ
いても今後検討すべきと考える。
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