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04 専門家によるモニタリングコメント・意見 (9 ページ)

公開元URL https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1013388/1021050.html
出典情報 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第79回 2/17)《東京都》
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モニタリング項目

グラフ

2 月 17 日 第 79 回モニタリング会議のコメント
ウ)都は、病床確保レベル 3(6,919 床)を各医療機関に要請しており、2 月 16 日時点での確保病床数は 6,529 床
である。重症者の増加に対応するため、重症用病床は、確保レベル 3 に引き上げた。救命救急センターでは、
病床及び人員を新型コロナウイルス感染症の重症患者のために転用しており、重症用病床を確保レベル 3 に引
き上げたことで、一般の救急患者の受入れがさらに困難になることが予測される。
エ)現在の新規陽性者数の増加比約 82%が継続すると、1 週間後には 0.82 倍の約 11,942 人/日の新規陽性者が発
生することになり、新たに発生する入院患者数は、今週の入院率 2.4%で試算すると、約 2,006 人となると推計
され、入院患者数が高い値で推移すると予測される。
オ)都は、軽症者等を一時的に受け入れ、酸素投与や中和抗体薬による治療や透析を行うことができる酸素・医
療提供ステーションを都内数か所に開設しており、自宅療養者の外来診療機能、病床ひっ迫時における入院待
機機能等、当ステーションの多機能化を進めている。

⑥ 入院患者数

カ)都は、入院重点医療機関、高齢者施設等におけるスクリーニング検査の実施、往診等による中和抗体薬及び
抗ウイルス薬投与の体制整備を進めており、国によるこれらの薬剤、PCR 検査試薬、抗原定性検査キット及び
ワクチンの早期確保、確実な供給が求められる。
キ)現在、入院調整本部への調整依頼件数は、新規陽性者数の急増に伴い、高い水準で推移し、2 月 16 日時点で
609 件となった。透析、介護を必要とする者や妊婦等、入院調整が難航する事例もあり、翌日以降の調整への
繰越しも多数発生している。入院調整本部では、重症用病床の一元管理を行うほか、転院支援班、入院調整(軽
症)班、保健所支援班、往診支援班などを設置し、体制強化を進めている。
⑥-2

2 月 16 日現在、入院患者の年代別割合は、80 代が最も多く全体の約 26%を占め、次いで 70 代が約 21%であ
った。
【コメント】
ア)60 代以上の割合が約 70%と、高齢者の入院患者数及びその割合が増加しており、医療機関は多くの人手を
要するようになっている。高齢者層の重症患者数も増加しており、その動向に警戒する必要がある。
イ)保育園・幼稚園や学校等での感染拡大を受け、小児医療体制の確保を図る必要がある。都は、各病院におけ
る小児感染者の入院受入れ状況について、情報収集を行っている。
ウ)妊婦の感染者急増を踏まえ、分娩取扱い医療機関の連携による診療体制の確保が必要である。入院調整本部
では、より円滑な妊婦の入院調整につなげるため、主治医、分娩予定日、最終の妊婦検診日などの情報収集を
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