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審議結果について (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30720.html
出典情報 医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(令和4年度第2回 2/3)《厚生労働省》
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令和4年度 第2回 医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(持ち回り)
【審議における委員からの意見】
1.令和6年度基礎研究医プログラムの定員設定について


当部会で議論いただき決定された配分方法を踏まえたものであり、事務局の示す定員
配分について意見なし
(全委員)

2.その他


参考資料にあるとおり、本プログラムは日本の基礎医学論文数が相対的に低下傾向で、
基礎医学系の大学院博士課程入学者に占める医師免許取得者の割合をもっと高める必要
から設置されたもの。
基礎医学に進む意思があるものの経済的な不安から副業として健康診断などの医師業
務ができる資格を取得したいと考えている研修医を指導する機会がときどきある。一般
の臨床研修プログラムでは研修期間中は基礎医学から離れてしまうことになってしまう
が、基礎研究医プログラムでは、基礎医学とのつながりを保ちつつ、臨床研修も行いた
いと考える場合において進路の選択肢を増やす意義がある。
本プログラムに期待されることはそれだけではない。臨床研修を経験することで医療
現場のさまざまな課題に実際に遭遇し、その解決のために基礎医学においてどのような
研究をするべきか問題意識を高め、臨床マインドをもつ研究者を育てることにつながる
ことも期待できるのではないか。



今年度の基礎研究医プログラムについて全国 31 大学(20 都府県)から届出があった
と記載があるが、これは都道府県の半数に満たない。自身が将来希望する研究ができる
大学あるいはその所在地域に基礎研究医プログラムが全くないことで、基礎医学を志望
する学生の進路の選択肢が狭まっているケースがないかは懸念されるところであり、こ
れについては調査を行う必要があるのではないか。それによって、それぞれの地方に少
なくともひとつは選択できるプログラムを設置すべきかなどの検討が必要である。
一方、基礎研究医プログラムを設定する大学がなかなか増えてこない原因、なかでも
いわゆる旧帝大など研究力が高いはずの大学で設定されない理由についても調査すべき
ではないか。例えば、既に基礎医学に進む学生を十分確保できている、通常の臨床研修
プログラムを終えてから基礎医学に進むキャリアパスを有している、あるいは臨床と基
礎の双方がプログラム運営に関わる必要があり手続き等が煩雑、本プログラムでは臨床
研修に必要な経験が不足と考えている、などさまざまな理由が背景にあるかもしれない。
次年度以降の定員設定や配分だけではなく、本プログラムを将来的にどのように臨床
研修において位置付け、整備・拡充していくかについてはそうした各方面の調査結果と