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新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第46週(11月14日-11月20日、11月21日現在) (2 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10754-2021-41-10-11-10-17-10-19.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第46週(11月14日-11月20日、11月21日現在)(11/28)《国立感染症研究所》
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加したため、懸念する状況である。
より重症な入院例の指標は、少し過去の罹患を反映する傾向があるが、軽症例・無症候例と比較して、
受診・検査行動の変化の影響を受けにくい。 第 46 週に新規に届出された診断時中等症以上の症例は
576 例、重症例は 146 例であった。前週と比して、中等症以上例、重症例はともに減少傾向であった。
一方、遅れ報告を考慮し、11 月 14 日現在の第 45 週の値と比較した場合は、46 週の中等症以上およ
び重症の症例はともに微増であった。年齢群別では、中等症以上の症例においては、15~19 歳のみで
微増した。重症の症例においても、15~19 歳の年齢群のみで微増した。レベルとしては、中等症以上・
重症の症例ともに、全ての年齢群で第 7 波のピークレベルを大きく下回っている。 新規の入院例にお
いては、第 41~43 週は微増し、第 44~46 週にかけて増加した。全ての年齢群でも微増が見られた。
全国の入院治療等を要する COVIDー19 の入院患者数の推移については、第 39~41 週は微減傾向
で第 42~43 週は横ばいであったが、第 44 週から微増傾向であった。入院中の重症者数においては、
第 40~43 週は横ばいであったが、第44週以降は増加傾向であった。レベルとしては、第 7 波のピー
クレベルを下回っている。
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation(ECMO)・
人工呼吸器装着数においては、開始日で集計されている週ごとのそれぞれの開始数を公表している。
人工呼吸器の開始数は、第 43 週以降微増傾向である。ECMO の開始数は、第 39 週以降ほぼ毎週 0
例であった。新規の人工呼吸器、ECMO の開始数は、いずれも低いレベルで推移している。ECMO 装
着中の全国の COVID-19 患者数においては、第 31 週から緩やかな微減傾向でその後第 44 週から
横ばいであったが、直近 1 週間は微増した。入院中の COVID-19 重症例における人工呼吸器装着中
の患者数においては、第 40 週頃から横ばい傾向であったが、直近数週間は微増した。ECMO/人工呼
吸 器 装 着 数 の 最 新 の 状 況 と 詳 細 に 関 し て は 、 NPO 法 人 日 本 ECMOnet の
https://crisis.ecmonet.jp/ を参照いただきたい。
新規症例の発生から死亡までは、長いタイムラグが想定される。死亡者数においては、第 36~41 週は
減少し、第 41 週以降は微増微減を繰り返していたが、第 44 週から増加傾向であった。直近 5 週間で
は、第 42 週は404例、第 43 週は362例、第 44 週は391例、第 45 週は552例、第 46 週は 702
例であった。
2022 年第 46 週の新規症例報告数のレベルは、人口10万対 474 人であった。人口あたり年齢群別
新規症例報告数は、5-9 歳 が最多、70 代が最少であった。なお、新規症例報告数が最も多い年齢群
は、40 代であった。 小児と 10 代の傾向としては、0-4歳、5-9歳、10代の人口10万対新規症例報告
数はそれぞれ 576、912、860 (それぞれ報告された全症例の 4.6%、7.8%、16.1%)であった。
第 46 週の新規報告者数合計の前週比は 1.18 であった。 年齢群ごとの前週比は、中央値:1.2、範囲:
1.1〜1.3 倍とすべての年齢群で新規症例報告数は増加した。 また、直近の週は過小評価される傾向
があるが、11 月 21 日現在の第 46 週の値と 11 月 14 日現在の第 45 週の値と比較すると、中央値:
1.2、範囲:1.1〜1.3 倍であった。直近5週間の前週比は、第 42 週は 1.07、第 43 週は 1.22、第 44
週は 1.43、第 45 週は 1.24、第 46週は 1.18であった。
人口 10 万対新規症例報告数の前週差は、第 46 週は、71.3 であった。 5-9 歳で最も多く、約 210
人の増加(703 から 912 人)を認め、次に0-4歳の年齢群で 127 人の増加を認めた。他の年齢群で
は、人口 10 万対 38 人から97人の増加を認めた。
地域別:第 46 週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、北海道で最も高く 1115 人、次に
東北の 774 人、他の地域は 614 人以下であった。全症例の 47%を関東と近畿が占めた。関東は、第
42、43 週は 32%、44 週は34%、45 週は35%、46 週は 36%であった。近畿は、第 42 週は
15%、43 週は 14%、44週は 13%、45週は 11%、46 週は 11%であった。なお、東北地方と東海地
方の新規報告数にしめる割合は 11%超と、近畿地方を上回っている。新規症例報告数の前週比は、す
べての地域で 1 を上回った。最も前週比が高かったのは北陸、ついで東海地方であった。 人口 10 万対
新規症例報告数の前週差としては、第 46 週では、人口 10 万対 71.2 人増加した。最も増加が多かっ
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