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資料1 直近の感染状況の評価等 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード (第107回 11/22)《厚生労働省》
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<感染状況等と今後の見通し>
○ 感染状況について
• 新規感染者数について、全国的に増加が継続しており、ほとんどの地域で今週先週比が1を上回っているが、増加の速度は鈍化しており、また
一部の地域では今週先週比が1以下となっている。
• 現在の感染状況には地域差がみられる。北海道では今夏の感染拡大の最高値を超えたが、増加は頭打ちの傾向もみられる。また、東北、北陸・
甲信越、中国地方でも増加が続き、感染のレベルも高い地域が多いが、増加速度は鈍化傾向がみられる。一方、首都圏や近畿、九州・沖縄など
でも増加傾向がみられるものの、10万人あたりで全国を下回っている。また、高齢者施設と医療機関の集団感染も増加傾向にある。
• 全国の年代別の新規感染者数は、人口あたりでは10代を始めとして若い世代ほど多くなっている。しかし、一部の地域では特に10代の感染者数
が横ばい、または減少傾向となった。また、ほとんどの地域では高齢者の新規感染者数が緩やかに増加を継続し、重症者数と死亡者数も増加
傾向にある。
• 本年1月以降の小児等の死亡例に関する暫定報告にあるように、小児感染者数の増加に伴う、重症例、死亡例の発生に注意が必要である。
また、小児の入院者数の動向にも注意が必要。
• 季節性インフルエンザについては、例年の同時期よりも低い水準にあるものの、直近2年間の同時期より高く、一部の地域で増加傾向が継続し
ている。
○ 今後の見通しについて
• 今後の感染状況について、地域差や不確実性はあるものの、増加速度の鈍化がみられ、ピークを迎える可能性もある。しかし、今後の変異株の
置き換わりの状況や、年末に向けて、社会経済活動の活発化による接触機会の増加等により、感染者数はただちに減少に向かうことなく、横ば
いや再度増加する可能性もあり、注意が必要。
• 季節性インフルエンザについても、一部の地域で増加傾向が継続していることから、新型コロナウイルス感染症との同時流行を含め今後の推移
に注意が必要。
○ 感染の増加要因・抑制要因について
【ワクチン接種および感染による免疫等】 ワクチン接種と自然感染により獲得した免疫は、経時的に低下していると考えられる。また、60代以
上では、20−40代と比較してワクチンの接種率は高いが、感染による免疫獲得は低く、高齢者層での感染拡大が懸念される。
【接触状況】 夜間滞留人口について、地域差がみられるが、昨年同時期と比較して、多くの地域で同一又は上回る水準で推移している。また、
一部急増しコロナ拡大前の水準となっている地域もあり、年末に向けて、社会経済活動の活発化による接触機会の増加等が懸念される。
【流行株】 国内では現在BA.5系統が主流となっている。BQ.1系統やXBB系統など、海外で感染者数増加の優位性が指摘されている系統につ
いて、今後、さらに割合が増加する可能性があり、注視が必要。
【気候・季節要因】 全国的には比較的換気を行いやすい気候条件であるが、北日本など一部の地域では気温の低下がみられ、換気がされにく
い場合もある。 また、冬に向かって呼吸器ウイルス感染症が流行しやすくなる。
○ 医療提供体制等の状況について
• 全国的には、病床使用率は上昇傾向にあり、感染者数が多い地域を始め多くの地域で3割を上回り、一部の地域では5割を上回っている。重症
病床使用率は引き続き低い水準にあるが、今後、新規感染者数の増加に伴う影響に注意が必要。
• 介護の現場では、施設内療養や、療養者及び従事者の感染がみられる。
• 救急搬送困難事案については、非コロナ疑い事案、コロナ疑い事案ともに、全国的に増加傾向となっている。
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