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新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第45週(11月7日-11月13日、11月14日現在) (2 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/PDF/COVID-19_2022w45.pdf
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第45週(11月7日-11月13日、11月14日現在)(11/21)《国立感染症研究所》
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より重症な入院例の指標は、少し過去の罹患を反映する傾向があるが、軽症例・無症候例と比較して、
受診・検査行動の変化の影響を受けにくい。新規に届出された診断時中等症以上は 551 例、診断時重
症の症例は 142 例、であった。前週と比較して、中等症以上、および重症の症例はともに増加した。遅
れ報告を考慮し、11月7日現在の第 44 週の値と比較した場合も、直近の週の中等症以上、および重症
例は、増加した。なお、年齢群別では、中等症以上の症例においては、0~4歳と20歳以上の群で増加
した。重症の症例では、20歳以上の群で増加した。レベルとしては、中等症以上・重症の症例ともに、第
7 波のピークより低いレベルで推移している。 また、すべての年齢群でも、第 7 波のピークレベルを大
きく下回っている。新規の入院例においては、第 41~43 週は微増、第 44、45 週と増加し、5~9 歳
と 10~19 歳以外の年齢群でも増加がみられた。
全国の入院治療等を要する COVID‐19 の入院患者数の推移については、第 39~41 週は微減傾向
で第 42~43 週は横ばいであったが、第 44 週から微増傾向であった。入院中の重症者数においては、
第 39 週は減少し、第 40~43 週は横ばいであったが、第 44 週から微増傾向であった。レベルとして
は、第 7 波のピークレベルを下回っている。
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation(ECMO)・
人工呼吸器装着数においては、開始日で集計されている週ごとのそれぞれの開始数を公表している。
人工呼吸器の開始数は、第 35 週以降減少傾向であったが、第 45 週は微増した。ECMO の開始数は、
第 35週以降減少し、第39~45 週はほぼ毎週0例であった。新規の人工呼吸器、ECMO の開始数は、
いずれも低いレベルで推移している。ECMO 装着中の全国の COVID-19 患者数においては、微増微
減はあるものの、第 31週から緩やかな微減傾向である。入院中の COVID-19 重症例における人工
呼吸器装着中の患者数においては、第 32 週頃から微減傾向であったが第 45 週は微増となった。
ECMO/ 人 工 呼 吸 器 装 着 数 の 最 新 の 状 況 と 詳 細 に 関 し て は 、 NPO 法 人 日 本 ECMOnet の
https://crisis.ecmonet.jp/を参照いただきたい。
新規症例の発生から死亡までは、長いタイムラグが想定される。死亡者数においては、第 36~41 週は
減少し、第41週以降は微増微減を繰り返していたが、第 44週と 45 週は増加した。直近 5 週間では、
第41週は 386 例、第42週は 404 例、第43週は 362 例、第 44 週は 391 例、第 45 週は 552 例
であった。
第 45 週の新規症例報告数のレベルは、人口10万対 403人であった。人口あたり年齢群別新規症例
報告数は、10 代が最多、0~4 歳が最少であった。なお、新規症例報告数が最も多い年齢群も、10 代
であった。小児と 10 代の傾向としては、0-4歳、5-9歳、10代の人口10万対新規症例方向数はそれ
ぞれ 448、703、780 (それぞれ報告された全症例の 4.2%、7.1%、17.2%)であった。
第 45 週の新規報告数の前週比は 1.24、年齢群ごとの前週比は、は中央値:1.27、範囲:1.13〜1.35
倍とすべての年齢群で新規症例報告数は増加した。直近5週間の前週比は、第 41 週は 0.81、第 42
週は 1.07、第 43 週は 1.22、第 44 週は 1.43、第 45 週は 1.24 であった。人口 10 万対新規症例
報告数の前週差は、第 45 週は 20 代で最も多く、131 人の増加(408 から 539 人)を認め、次に 0
~4 歳の年齢群で 97 人の増加を認めた。他の年齢群では、人口 10 万対 41 人から 91人の増加を認
めた。
地域別:第 45 週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、北海道で最も高く 1025 人と第
7 波のレベルを上回っている。次に東北の 635 人で、他の地域は 500 人を下回っている。全症例の
46%を関東と近畿が占めている。関東は、第 41 週は 34%,第 42、43 週は 32%、第 44 週は 34%、
第 45 週は 35%であった。近畿は、第 41~42 週は 15%、第 43 週は 14%、第 44 週 13%、第 45
週は 11%であった。新規症例報告数の前週比は、すべての地域で 1 を上回った。最も前週比が高かっ
たのは関東、次いで北海道と東北であった。人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第 45 週
では、人口 10 万対 77 人と増加した(北海道で 208 人の増加、次いで東北地方で 126 人の増加、北
陸地方で 92 人の増加)。
地域別の新規に届出された診断時中等症以上であった症例は、第 45 週は北海道、関東、北陸、東海、
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