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資料1-2-3-3    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(バキスゼブリア筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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夜間に頭痛の増悪あり、再度救急要請。来院時、意識レベルは清明で神経学的所見に
は異常なし。SARS-CoV-2 抗原定量:0.02pg/ml(陰性)。採血にて血小板:3.4 万×
10E4/μL、D ダイマー:53.8μg/ml。頭部 CT にて頭頂部に微小出血を認め、さらに脳
血管造影 CT にて、左横静脈洞、左 S 状静脈洞に造影欠損を認め、精査目的および静脈
洞血栓症の疑いで入院加療となった。

2021 年 9 月 15 日(Day12)(発現日)

D-ダイマー値が高値であったため午前 0 時過ぎよりヘパリンナトリウム(10000 単位
/day)開始となり、脳神経内科コンサルト、転科となった。

転科時現症:体温:36.7℃、血圧:104/72 mmHg、脈拍:58 回/分、酸素飽和度:97%
(室内気)。身長:178cm、体重:80kg。胸腹部の身体所見に異常は認めず、神経学的
所見も意識レベル清明、異常所見は認めなかった。

TTS(血小板減少症を伴う血栓症)が疑われ、午前 8 時過ぎヘパリン中止。

画像検査:頭部 MRI にて T2 強調画像で、左頭頂部に静脈性出血および、FLAIR 画像
で脳溝に沿って高信号域を認め、くも膜下出血を疑う所見であった。MRV では、上矢
状静脈洞、左横静脈洞、S 状静脈洞に静脈洞血栓を認めた。胸部〜下肢造影 CT で
は,門脈血栓、腎下極の造影不良あり、腎梗塞を疑う所見であった。静脈性出血性梗
塞発現。

午前 10 時、一般感染症検査実施し、B・C 型肝炎、HIV、梅毒いずれも陰性。

白血球:7200/μl、赤血球:505 × 10E4/μl。

血小板:3.1 万/μL、D ダイマー:62.8μg/ml と増悪傾向であった。

凝固系では、PT 比:1.19、APTT:37.9 秒(基準値 24〜36 秒)、フィブリノゲン:
156 mg/dl(基準値 200〜400mg/dl)、FDP:199.9μg/ml(基準値 0〜5μg/ml)、アン
チトロンビン:77%(基準値 80〜130%)、プラスミン-α2 プラスミンインヒビター
複合体:8.8μg/ml(基準値<0.8μg/ml)、トロンビン-アンチトロンビン複合体:
48.7 ng/ml(基準値<3.0ng/ml)、可溶性フィブリン・フィブリンモノマー複合体:
124μg/ml(基準値<7μg/ml)。生化学検査では、肝機能、腎機能正常。CRP:1.42
mg/dl、血沈 1 mm/h。抗核抗体、抗カルジオリピン抗体、ループスアンチコアグラン
ト、プロテイン C、プロテイン S は陰性。抗血小板第 4 因子(PF4)抗体は ELISA 法
では、OD 値 3.450(cut off<0.400)、機能的測定法(PF4 添加マイクロパーティク
ル法)と陽性であった。

抗血小板第 4 因子抗体(抗 PF4 抗体)検査:EIA 法:陰性。

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