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06資料2-2 百日咳による乳児の重症化予防を目的とした、 百日せきワクチンを含む混合ワクチンの接種開始時期の前倒しについての議論のとりまとめ (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00024.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第49回 10/4)《厚生労働省》
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① 5-7歳の就学前児に追加接種






11-12 歳への追加接種(現行の DT→DTaP への変更)
接種開始月齢を現行の生後3か月から2か月に前倒し
接種スケジュール全体の変更(生後2か月、3か月、1歳半、5-7歳)
妊婦への追加接種
妊婦の家族への追加接種

○ 2022 年3月の第 18 回ワクチンの評価に関する小委員会において、上記6つの案の
うち、「4種混合の接種開始月齢を現行の生後3か月から2か月に前倒し」について、開
発中の5種混合ワクチンの治験データに基づいて議論が行われた。
2.百日せき感染症について
○ 百日せきの主な病因菌は百日せき菌(Bordetella pertussis)であり、グラム陰性、
多型性の桿菌である。百日せき菌は飛沫や直接接触により感染する。基本再生産数(R0、
感受性者の集団において1人の患者が感染させる人数)は 16-21 とされており、感染力
は麻疹と同様に強い。
○ 百日せきの潜伏期間は通常7-10 日(6-20 日)である。病期はカタル期(1-2週
間;感冒症状)、痙咳期(3-6週間;乾性咳嗽と発作性の咳)回復期(6週間以降)の3
つの病期に分けられる。ワクチン未接種の乳幼児が罹患すると重篤化しやすい一方で、成
人が罹患した場合の重篤症例はきわめて稀である。
○ 2019 年の発生動向では、6か月未満の乳児期と7歳をピークとする学童期に流行が
みられていた。乳児期では、百日せき含有ワクチン接種前の児の罹患が多い一方で、学童
期では患者の多くはワクチン接種歴が 4 回であった。国内の報告では、入院症例の多く
を乳児が占めており、死亡例は乳児と高齢者にみられた。チアノーゼや無呼吸などの重篤
な症状は月齢が小さい児に多くみられた。
○ 感染経路について、6か月未満の百日せき患者の推定感染経路は両親、同胞がそれ
ぞれ3-4割を占めていた。感染源となった同胞には、4回目のワクチンを接種してから
3年程度である5歳以下の小児も含まれており、必ずしも百日せきワクチンの効果が持
続しないことが考えられた。
3.百日せきワクチンの接種開始時期の前倒しについて
○ 2013 年 11 月の第6回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生
産・流通部会において、今後、DPT-IPV を含む混合ワクチン(5種混合ワクチン等)の開
発にあたって、「現在の Hib ワクチンの接種時期(生後 2 月-7 月に開始し、20 日から 56
日 の間隔をおいて 3 回) にあわせる形で接種時期を検討する方向を示すこと」とされ
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