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資料7 佐伯・石黒参考人提出資料 (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28073.html
出典情報 がん対策推進協議会(第82回 9/20)《厚生労働省》
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リハビリテーションに関するCQ2:薬物療法中
CQ2.

がん薬物療法中の高齢がん患者に対して,
リハビリテーション治療を行うことは推奨されるか?

推奨

がん薬物療法中の高齢がん患者に対して,
リハビリテーション治療を行うことを提案する。
〔推奨の強さ:2,エビデンスの強さ:B,合意率:100%〕
系統的文献検索において,がん薬物療法中の高齢がん患者に対してリハビリテーション治療を介入として実施
されたランダム化比較試験7編を評価した。

がん薬物療法におけるアウトカムの改善という観点で,直接的に与えた影響(薬物療法へのコンプライアン
スの向上など)は非高齢者において示されており,高齢者にも外挿することができるという指摘があった。
強く推奨する理由として,「QOLを改善させた点は重要である」という意見がみられた。一方,弱く推奨する
理由として,「対象(癌腫)や介入方法にばらつきがあり,強く推奨するまでには至らないのではないか」,
「色々な立場の患者さんがおられる中で,特に高齢がん患者の中にはリハビリテーション治療を負担に感じら
れる方がいるのも事実であり,強く推奨するのを憚られる場合がある」という意見が挙げられた。
がん治療における外来でのリハビリテーションは,保険上の算定ができないため,臨床的な適応性に問題があ
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るという意見もあった(Individual Perspective(患者視点))。