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参考資料2-2 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会とりまとめ (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26758.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第12回 7/13)《厚生労働省》
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が求められている。


医薬品の安定供給のためには医薬品の品質管理も重要である。薬剤師とし
ては、薬理学的、製剤学的な知識のほか、薬機法等の法令の知識を有してお
り、医薬品の管理に責任を持って対応することが求められる。



製薬企業では開発、薬事、製造・品質管理、市販後対応など様々な分野の
業務があるが、総括製造販売責任者、製造所の管理者、その他薬機法におけ
る責任を有する役職(品質保証責任者、安全管理責任者等)での薬剤師の活
躍が期待されており、薬機法改正による法令遵守体制の強化によりこれらの
役職の責任・役割は高まる。

④医薬品販売業
○ 薬局における業務と同様に、医薬品販売業(店舗販売業、配置販売業)に
おける薬剤師は、健康に関する関心・正しい理解、予防・健康づくり(セル
フケア)を推進し、症状に応じて適切な市販薬を使用するセルフメディケー
ションを支援するため、要指導医薬品・一般用医薬品の提供や必要な情報提
供・相談対応等の健康サポート機能への取組が必要である。


卸売販売業の薬剤師は、医薬品の流通に関わる薬剤師として、品質を維持
しながら医薬品情報とともに、薬局・医療機関等に必要な医薬品を迅速に提
供する役割が引き続き必要である。

⑤大学
○ 薬学部・薬科大学数が増加(平成 14 年度は 46 大学、令和2年度は 75 大
学で約 1.6 倍に増加)しており、今後もこの状況が続く又は維持されるので
あれば、将来的な薬学教育人材の育成・確保が更に必要な状況となっている。


医療人である薬剤師の養成のためには、教員は最新の臨床現場を理解した
上で対応することが求められる。そのためには、臨床での業務にも携わって
いる教員や臨床薬学など実践的な薬剤師教育に関わる教員を増やしていく
ことも必要である。また、単に臨床での薬剤師業務の職業教育を行うのでは
なく、知識と理論に基づいた判断を行う臨床薬学の教育が行われる必要があ
る。そのためには、基礎と臨床の双方の領域が連携し、基礎で学ぶ知識・理
論と臨床現場での実践的な業務との関わりを踏まえた教育を行っていくこ
とが求められる。



薬学教育では基礎、臨床ともに研究能力の向上は不可欠であり、最近は特
にその充実強化が求められる状況になっていることを踏まえ、研究能力を持
った薬剤師を育成できる教員が必要である。

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