よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1 全世代型社会保障構築会議 議論の中間整理(第5回全世代型社会保障構築会議提出資料) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25879.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第94回 5/30)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

全世代型社会保障構築会議 議論の中間整理
1.全世代型社会保障の構築に向けて
○ 「成長と分配の好循環」を実現するためには、給付と負担のバランスを確保しつ
つ、若年期、壮中年期及び高齢期の全ての世代で安心できる「全世代型社会保障」
を構築する必要がある。
そのためには、今後、生産年齢人口が急速に減少し、働き方やライフスタイルの
多様化が進む中で、少子化を克服し、持続可能な経済及び社会保障制度を将来世代
に伝えていくため、社会保障制度の担い手を確保するとともに、男女が希望どおり
働ける社会をつくる「未来への投資」が重要となる。その中で、特に「子育て・若
者世代」への支援を行うことが喫緊の課題であり、さらに、社会経済の変化に即応
した社会保障制度を構築していくことが求められる。
こうした取組により、社会保険をはじめとする共助について、包摂的で中立的な
仕組みとし、制度による分断や格差、就労の歪みが生じないようにすべきである。
これにより、我が国の中間層を支え、その厚みを増すことに寄与すると考えられる。


全世代型社会保障の構築に当たっては、高齢者人口がピークを迎えて減少に転ず
る 2040 年頃を視野に入れつつ、新型コロナ禍で顕在化した課題を含め、2023 年、
2024 年を見据えた短期的課題とともに、中期的、長期的な課題に取り組む必要があ
り、各種の課題について、
「時間軸」を持って、計画的に取組を進めていくことが望
ましい。また、社会保障ニーズや活用できる資源が地域ごとに大きく異なる状況を
踏まえ、「地域軸」も意識しながら対策を講じていくべきである。



その際には、給付は高齢者中心、負担は現役世代中心となっているこれまでの社
会保障の構造を見直し、将来世代へ負担を先送りせずに、能力に応じて皆が支え合
うことを基本としながら、それぞれの人生のステージに応じて必要な保障をバラン
スよく確保することが重要である。



こうした基本的な考え方を、世代間の対立に陥ることなく、全世代にわたって広
く共有し、国民的な議論を進めながら対策を進めていくことが重要である。今回の
中間整理は、こうした観点を踏まえつつ、まずは、子育て・若者世代に焦点を当て、
「未来への投資」を中心に進めてきた議論を中間的に整理したものである。

2.男女が希望どおり働ける社会づくり・子育て支援
○ 「子育て・若者世代」については、
「仕事と子育ての両立」の観点から、種々の対
策が講じられてきているが、今なお、子どもを持つことにより所得が低下するか、
または、それを避けるために子どもを持つことを断念するか、といった「仕事か、
子育てか」の二者択一を迫られる状況が多く見られる。
「仕事と子育ての両立」を図
るため、早急に是正されるべきである。
1