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○最適使用推進ガイドラインについて2 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00133.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第510回 1/14)《厚生労働省》
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【用法・用量】
本剤の母集団薬物動態モデルを利用したシミュレーションにより、本剤 200 mg を
Q3W、400 mg を 6 週間間隔(以下「Q6W」という。)又は 10 mg/kg(体重)を 2 週間
間隔(以下「Q2W」という。)で投与した際の本剤の血清中濃度が検討された。その結
果、本剤 400 mg を Q6W で投与した際の本剤の定常状態における平均血清中濃度(以下
「Cavg,ss」という。)は、本剤 200 mg を Q3W で投与した際の Cavg,ss と類似すると予測さ
れた(下表)。また、本剤 400 mg を Q6W で投与した際の本剤の定常状態における最高
血清中濃度(以下「Cmax,ss」という。)は、本剤 200 mg を Q3W で投与した際の Cmax,ss と
比較して高値を示すと予測されたものの、日本人患者において忍容性が確認されている
用法・用量である本剤 10 mg/kg(体重)を Q2W で投与した際の Cmax,ss と比較して低値
を示すと予測された(下表)。さらに、悪性黒色腫患者を対象に本剤 400 mg を Q6W で
投与した海外第Ⅰ相試験(KEYNOTE-555 試験)より得られた実測値に基づく薬物動態
パラメータは、シミュレーションにより予測した薬物動態パラメータと類似した(下
表)。加えて、複数の癌腫における臨床試験成績に基づき、本剤の曝露量と有効性又は
安全性との関連を検討する曝露-反応モデルが構築され、本剤 200mg を Q3W 又は 400
mg を Q6W で投与した際の曝露量と有効性又は安全性との関連について検討された結果、
上記の用法・用量の間で有効性及び安全性に明確な差異はないと予測された。
表 3 本剤の薬物動態パラメータ
Cmax
Cavg
Cmin
Cmax,ss
Cavg,ss
Cmin,ss
用法・用量
(µg/mL)
(µg/mL)
(µg/mL)
(µg/mL)
(µg/mL)
(µg/mL)
59.1
27.9
18.1
92.8
50.4
30.9
200 mg Q3W†
(58.5, 59.7)
(27.7, 28.1) (17.8, 18.3) (91.7, 94.1) (49.8, 51.0) (30.5, 31.4)
123
32.4
10.6
148
50.7
20.3
400 mg Q6W†
(122, 124)
(32.0, 32.7) (10.4, 10.8)
(146, 149)
(50.1, 51.3) (19.8, 20.9)
400 mg Q6W
136.0‡
14.9§
NA
NA
NA
NA
(実測値)
(135.6, 136.4)
(14.4, 15.4)
220
144
119
428
279
197
10 mg/kg Q2W†
(218, 223)
(143, 145)
(117, 121)
(424, 433)
(276, 282)
(193, 200)
†:n=2,993、100 回のシミュレーションにより算出された幾何平均値の中央値(2.5%点, 97.5%点)、Cmax:初回投与
後の最高血清中濃度、Cavg:初回投与後の平均血清中濃度、Cmin:初回投与後(サイクル 2 投与前)の最低血清中濃
度、Cmax,ss:定常状態における最高血清中濃度、Cavg,ss:定常状態における平均血清中濃度、Cmin,ss:定常状態におけ
る最低血清中濃度
‡:56 例の幾何平均値(95%信頼区間)
§:41 例の幾何平均値(95%信頼区間)
NA:該当なし

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