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○最適使用推進ガイドラインについて-5-1 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00146.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第521回  5/18)《厚生労働省》
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3. 臨床成績
製造販売承認時に評価を行った主な臨床試験の成績を示す。
なお、
ステロイド外用薬
(以下、
「TCS」

については、本邦における分類を示す。
国内第Ⅲ相試験(M525101-01 試験)
【試験の概要】
ストロングクラス以上の TCS 若しくはカルシニューリン阻害外用薬(以下、
「TCI」
)及び抗ヒス
タミン薬若しくは抗アレルギー薬で効果不十分、又はこれらの薬剤が安全性上の理由から推奨され
ず、かつ中等度以上のそう痒を有する AD 患者(目標例数 204 例〔本剤群 136 例、プラセボ群 68
例〕
)を対象に、本剤の有効性及び安全性を検討するため、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間
比較試験が実施された。
本試験は 2 期(Part A:投与 16 週まで、Part B:投与 16 週以降 68 週まで)から構成され、用法・
用量は、Part A では本剤 60 mg 又はプラセボを、Part B では本剤 60 mg を 4 週間隔で皮下投与する
ことと設定された。AD に対する併用治療について、全身性治療薬及びベリーストロングクラス以
上の TCS はベースラインの 4 週間前から、睡眠薬はベースラインの 2 週間前から中止することとさ
れ、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬はベースラインの 2 週間前以降の投与開始、薬剤変更及び用
法・用量の変更は禁止された。ベースラインの 4 週間以上前から Part A までストロングクラスの
TCS 又は TCI を併用1)することとされ、無作為化以降に、AD の悪化の有害事象が認められた場合
は、医師の判断に基づきベリーストロングクラス以上の TCS による救済治療が許容された。Part B
では、外用治療薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬及び睡眠薬の併用は制限されなかった。
主要評価項目は、投与 16 週時におけるそう痒 VAS2)のベースラインからの変化率と設定された。
対象となる患者は 13 歳以上の AD 患者で、以下の基準を満たすこととされた。
(主な選択基準)
Hanifin & Rajka の AD 診断基準に基づき AD と診断された
同意取得時に以下の a 又は b のいずれかを満たす〔a:AD に対してストロングクラス以上の
TCS 又は TCI を 4 週間以上継続投与しても、そう痒が残存(かゆみスコア2)3 以上と医師が判
断)した治療歴を有する、b:過敏症・禁忌等のため TCS 又は TCI による外用治療が不適切〕
同意取得時に以下の a 又は b のいずれかを満たす〔a:AD に伴うそう痒に対して抗ヒスタミン
薬又は抗アレルギー薬を 2 週間以上継続投与しても効果不十分(かゆみスコア 3 以上と医師が
判断)であった治療歴を有する、b:過敏症・禁忌等のため抗ヒスタミン薬又は抗アレルギー薬
による内服治療が不適切〕
登録日及び無作為化 2 日前から 3 日間のそう痒 VAS がすべて 50 以上
かゆみスコアが登録日で 3 以上、無作為化 2 日前から 3 日間ですべて 2 以上、かつそのうち 2
日以上は 3 以上
無作為化日の EASI スコアが 10 以上
1)

2)

無作為化以降は、減量(投与間隔の拡大、1 日の投与回数の減少等)
・中止、及び減量・中止後の増量・再開(無作為化時の用法・
用法を上限とする)は可能とされた。また、保湿剤及びミディアムクラス以下の TCS の併用も可能とされた。
そう痒 VAS 及びかゆみスコアについては、
「5. 投与対象となる患者」参照

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