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【参考資料2-5】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 歯科編 要約版(案) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 歯科編 要約版(案)対象者:全ての歯科医療従事者
想定される患者:成人

抗菌薬投与の注意点:薬剤耐性菌発生リスクを減らすため、抗菌薬投与の必要性や抗菌薬ごとの薬剤耐性菌発生リスクを十分に考慮すること

治療

術後感染の予防

第12回薬剤耐性(AMR)に関する小委員会
2025(令和7)年10月8日

・局所処置が可能で全身症状を伴わない根尖性歯周組織炎
・抜歯後のドライソケット

経口抗菌薬の投与は不要とされている

アモキシシリン
【サワシリン】

全身的リスク e) ・局所的リスク f) を伴わない場合の以下の処置

・局所感染等がない単純な抜歯

・歯科用インプラント埋入

抗菌薬の予防的投与は推奨されていない
<下顎埋伏智歯抜歯> ※原則、処置1時間前の単回投与

<歯周組織炎・歯冠周囲炎・顎炎 a) >
一般名(慣用名)
【主な商品名】

資料2ー5

投与方法
(成人)

腎不全患者での投与量
(透析患者も含む)

一般名(慣用名)
【主な商品名】

投与量
(成人)

備考

1回250 mg
又は500 mg
1日3~4回

1回量250 mg又は500mg
10<Ccr 値 c) <50 の場合
1日2回
Ccr値<10 又は透析の場合
1日1回 d)

アモキシシリン
【サワシリン】

250 mg
又は
500 mg

*手術侵襲が大きい場合等に限り術
後48 時間まで1回250 mg・
1日3回の追加投与を考慮する

1回250/125 mg
クラブラン酸/
(アモキシシリン/クラブ
アモキシシリン ¶
ラン酸)b)
【オーグメンチン】
1日3~4回

1回量250/125 mg
10<Ccr 値<50 の場合
1日2回
Ccr値<10 又は透析の場合
1日1回 d)

ペニシリン系薬が使用できない場合(供給不安、アレルギー等)
クリンダマイシン ¶ 1回300~600 mg
【ダラシン】
1日3回

投与量・投与間隔調整は不要

※治療効果判定:抗菌薬投与後3~7 日以内
※抗菌薬の治療的投与終了の目安:炎症症状が消失して 24 時間後
a) 慢性顎骨骨髄炎・薬剤関連顎骨壊死を除く
b) オーグメンチンRS250は1錠中にアモキシシリン250mgとクラブラン酸125mgを

含有する合剤である
c) Ccr値:クレアチニンクリアランス値(mL/min.)
d) 血液透析患者の透析日は透析後に投与
e) 全身的リスク:糖尿病、透析患者、ステロイド・免疫抑制薬・骨吸収抑制薬服用、
放射線照射歴
f) 局所的リスク:局所感染や骨削除等を伴う処置

クラブラン酸/
250/125 mg *手術侵襲が大きい場合等に限り術
アモキシシリン
(アモキシシリン/ 後48 時間まで1回250/125 mg・
【オーグメンチン】 クラブラン酸)b)
1日3回の追加投与を考慮する
ペニシリン系薬が使用できない場合(供給不安、アレルギー等)
クリンダマイシン ¶
300~450 mg
【ダラシン】

*手術侵襲等が大きい場合に限り、
術後48 時間まで 1回300 mg・
1日3回の追加投与を考慮する

※感染性心内膜炎の予防については本編に記載
注1 要約版に記載の詳細及び参考文献については本編参照
注2 添付文書の適応症に含まれていない場合、添付文書推奨量の上限を超える場合又
は社会保険診療報酬支払基金審査情報提供事例に記載のある場合は「¶」を挿入
注3 本手引きはAMR対策を推進するために策定したものであって、医療保険各法に基
づく診療に係る事項を規定するものではない
注4 抗微生物薬適正使用の手引き第四版歯科編本編に記載がある薬剤を記載している

手引きの掲載先URLおよびQRを記載予定