Ⅳ．まとめ
今 回 の報 告 は、2024年 4月 以 降 の新 型 コロナ、インフルエンザ及 びノロウイルス感 染 症
の発 生 状 況 をまとめたものである。
施 設 におけるクラスター発 生 状 況 を見 ると、新 型 コロナについては上 半 期 49.0％、下 半
期 55.0％と半 数 近 くの施 設 でクラスターが発 生 していた。
インフルエンザは、2020年 10月 以 降 、著 しく発 生 が少 ない状 態 が続 いてきたが、2022
年 度 下 半 期 （2022年 12月 ～2023年 3月 ）から増 加 傾 向 がみられ、今 回 の調 査 では2025
年 1月 の「入 所 者 」発 症 者 数 が2024年 1月 と比 較 して倍 以 上 となった。施 設 内 のクラスター
の発 生 状 況 を見 ても、今 回 の下 半 期 （2024年 10月 ～2025年 3月 ）は26.8%となっており、
2023年 度 下 半 期 （2023年 10月 ～3月 ）の9.2%から大 幅 に上 昇 している。
一 方 、ノロウイルスは他 の2つの感 染 症 とは若 干 異 なり、毎 冬 、一 定 数 の発 生 が報 告 さ
れている。過 去 調 査 と比 較 すると、2022年 10月 ～2023年 3月 調 査 では1.5％、2023年 10
月 ～2024年 3月 調 査 では3.3％の施 設 でクラスターが発 生 と報 告 しているが、今 回 の下 半
期 （2024年 10月 ～2025年 3月 ）は5.0％の施 設 でクラスターが発 生 しており、過 去 2シーズ
ンより多 かった。
今 回 の調 査 では、インフルエンザ、ノロウイルスについて、過 去 2年 間 とくらべても更 に発
生 が増 える傾 向 が確 認 された。また、同 時 期 に発 症 者 が増 えているため、今 後 は症 状 や
検 査 による判 別 が療 養 の上 でのポイントになる。

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