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協会けんぽの2024(令和6)年度決算見込み(医療分)について [ 概要 ] (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g1/r7-7/25070401/ |
出典情報 | 2024年度協会けんぽの決算見込みについて(7/4)《全国健康保険協会》 |
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<照会先>
全国健康保険協会
企画部
内山・石井
TEL:03-6680-8468
協会けんぽの 2024(令和 6)年度決算見込み(医療分)について
<協会会計と国の特別会計との合算ベース>
令 和 7 年 7 月 4 日
全 国 健 康 保 険 協 会
<全体の収支状況>
○ 2024 年度は収入(総額)が 11 兆 8,525 億円、支出(総額)が 11 兆 1,939 億円、収支差は前年度から 1,923 億円増加し、+6,586 億円。
<収入の状況>
○ 収入(総額)は前年度から 2,421 億円増加。
○ 保険料収入は 3,492 億円増加。被保険者数及び賃金(賞与含む。)の増加が主な要因であり、それぞれの伸びは、被保険者数が前年度比+1.7%、標準報酬月額が前
年度比+1.6%。
○ 国庫補助は 1,184 億円減少。前期高齢者の医療給付費にかかる財政調整における報酬調整(導入の範囲は1/3)の導入により、協会に対して国から措置されていた
国庫補助の一部が廃止されたことが主な要因。
・
<支出の状況>
○ 支出(総額)は前年度から 497 億円増加。
○ 保険給付費は 1,040 億円増加。加入者 1 人当たり保険給付費が増加(+1.2%)したことが主な要因。
○ 拠出金等は 1,030 億円減少。前期高齢者の医療給付費にかかる財政調整における報酬調整(導入の範囲は1/3)の導入により、前期高齢者納付金が減少したことが
主な要因。
○ その他の支出は 487 億円増加。協会システム基盤のリース満了やマイナンバーカードと健康保険証の一体化に対する対応等により協会事務費の執行額が増加したこと
が主な要因。
<本決算のポイント>
○ 保険料収入等による収入の増加(前年度比+2,421 億円)が保険給付費や後期高齢者支援金等による支出の増加(同+497 億円)を上回ったことにより、単
年度収支差は前年度比で 1,923 億円増加し、+6,586 億円となった。
○ 保険料収入は、賃上げ等による標準報酬月額の増加や被保険者数の増加により前年度比 3,492 億円の増加となった一方で、保険給付費は医療費の伸び
が低めに推移した影響で前年度比 1,040 億円の増加となっている。医療費については、新型コロナの臨時的特例廃止(2024 年 3 月末廃止)等の特殊要因で
伸びが抑えられていることが一定程度影響しており、今後の動向を慎重に見極める必要がある。
○ 協会けんぽの今後の財政については、当面、賃上げ等により標準報酬月額の増加は見込まれるものの、現在の不安定な世界情勢が我が国の経済社会に及
ぼす影響が不透明であり、これまでのような保険料収入の増加が中長期的に継続するか予測が難しいこと、協会けんぽ加入者の平均年齢の上昇や医療の高度
化等により保険給付費の継続的な増加が見込まれること、団塊の世代が後期高齢者になったことにより後期高齢者支援金が中長期的に高い負担額のまま推
移することが見込まれること等に留意が必要である。
また、「経済財政運営と改革の基本方針 2025(2025 年 6 月 13 日閣議決定)」において、診療報酬改定に関して、「2025 年春季労使交渉における力強い
賃上げの実現や昨今の物価上昇による影響等について、経営の安定や現場で働く幅広い職種の方々の賃上げに確実につながるよう、的確な対応を行う。」とさ
れており、今後の動向を注視する必要がある。
(裏面も参照)
全国健康保険協会
企画部
内山・石井
TEL:03-6680-8468
協会けんぽの 2024(令和 6)年度決算見込み(医療分)について
<協会会計と国の特別会計との合算ベース>
令 和 7 年 7 月 4 日
全 国 健 康 保 険 協 会
<全体の収支状況>
○ 2024 年度は収入(総額)が 11 兆 8,525 億円、支出(総額)が 11 兆 1,939 億円、収支差は前年度から 1,923 億円増加し、+6,586 億円。
<収入の状況>
○ 収入(総額)は前年度から 2,421 億円増加。
○ 保険料収入は 3,492 億円増加。被保険者数及び賃金(賞与含む。)の増加が主な要因であり、それぞれの伸びは、被保険者数が前年度比+1.7%、標準報酬月額が前
年度比+1.6%。
○ 国庫補助は 1,184 億円減少。前期高齢者の医療給付費にかかる財政調整における報酬調整(導入の範囲は1/3)の導入により、協会に対して国から措置されていた
国庫補助の一部が廃止されたことが主な要因。
・
<支出の状況>
○ 支出(総額)は前年度から 497 億円増加。
○ 保険給付費は 1,040 億円増加。加入者 1 人当たり保険給付費が増加(+1.2%)したことが主な要因。
○ 拠出金等は 1,030 億円減少。前期高齢者の医療給付費にかかる財政調整における報酬調整(導入の範囲は1/3)の導入により、前期高齢者納付金が減少したことが
主な要因。
○ その他の支出は 487 億円増加。協会システム基盤のリース満了やマイナンバーカードと健康保険証の一体化に対する対応等により協会事務費の執行額が増加したこと
が主な要因。
<本決算のポイント>
○ 保険料収入等による収入の増加(前年度比+2,421 億円)が保険給付費や後期高齢者支援金等による支出の増加(同+497 億円)を上回ったことにより、単
年度収支差は前年度比で 1,923 億円増加し、+6,586 億円となった。
○ 保険料収入は、賃上げ等による標準報酬月額の増加や被保険者数の増加により前年度比 3,492 億円の増加となった一方で、保険給付費は医療費の伸び
が低めに推移した影響で前年度比 1,040 億円の増加となっている。医療費については、新型コロナの臨時的特例廃止(2024 年 3 月末廃止)等の特殊要因で
伸びが抑えられていることが一定程度影響しており、今後の動向を慎重に見極める必要がある。
○ 協会けんぽの今後の財政については、当面、賃上げ等により標準報酬月額の増加は見込まれるものの、現在の不安定な世界情勢が我が国の経済社会に及
ぼす影響が不透明であり、これまでのような保険料収入の増加が中長期的に継続するか予測が難しいこと、協会けんぽ加入者の平均年齢の上昇や医療の高度
化等により保険給付費の継続的な増加が見込まれること、団塊の世代が後期高齢者になったことにより後期高齢者支援金が中長期的に高い負担額のまま推
移することが見込まれること等に留意が必要である。
また、「経済財政運営と改革の基本方針 2025(2025 年 6 月 13 日閣議決定)」において、診療報酬改定に関して、「2025 年春季労使交渉における力強い
賃上げの実現や昨今の物価上昇による影響等について、経営の安定や現場で働く幅広い職種の方々の賃上げに確実につながるよう、的確な対応を行う。」とさ
れており、今後の動向を注視する必要がある。
(裏面も参照)