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新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25294.html
出典情報 新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認について(4/19)《厚生労働省》
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表5

17.1.2 海外第Ⅲ相試験(2019nCoV-302)(初回免疫)
SARS-CoV-2ワクチン未接種の18歳以上の者を対象に、無作為
化プラセボ対照観察者盲検の第Ⅲ相試験を実施し、本剤又はプ
ラセボ0.5mLを3~4週間隔で2回筋肉内接種したときの有効性及
び安全性を検討した。

2回目接種14日後のSARS-CoV-2血清結合抗体価及び血清
中和抗体価

血清結合抗体価
本剤群

全年齢

主要評価項目であるワクチンの有効性(VE)は、ベースライン
時のSARS-CoV-2感染が否定され、2回目接種後7日以降に発症
プラセボ群

るVEを評価した。中間解析及び最終解析結果は表3の通りであっ
た。なお2回目接種後の追跡期間(中央値)は、中間解析時が本
剤群、プラセボ群ともに39日、最終解析時が本剤群で56日、プ

本剤群

プラセボ

COVID-19
解析対象
症例数(%) (例)
6(<0.1)
7033
10(0.1)
7019

COVID-19
症例数(%)
56(0.8)
96(1.4)

プラセボ群

VE(%)
[信頼区間]a)

疼痛
筋肉痛
疲労
頭痛
倦怠感
関節痛
悪心/
嘔吐

49
N
150

65歳≤

50

全年齢

49

GMT
GMFR
SCR n(%)
a)
[95%CI]
[95%CI]
[95%CI]
31036.8
258.8
150(100)
[26837.1, 35893.7][218.8, 306.0] [97.6, 100.0]
36083.3
325.1
100(100)
[30815.6, 42251.4][275.4, 383.8] [96.4, 100.0]
22962.5
164.0
50(100)
[17155.6, 30734.9][115.1, 233.7] [92.9, 100.0]
132.3
1.0
0
[109.6, 159.5]
[1.0, 1.1]
[0.0, 7.3]
GMT
GMFR
SCR n(%)
a)
[95%CI]
[95%CI]
[95%CI]
884.4
88.0
149(99.3)
[749.0, 1044.4] [74.5, 104.0] [96.3, 100.0]
1061.5
105.4
100(100)
[899.4, 1252.8] [89.2, 124.6] [96.4, 100.0]
613.9
61.4
49(98.0)
[427.8, 881.1] [42.8, 88.1] [89.4, 99.9]
10.4
1.0
0
[9.9, 10.9]
[1.0, 1.1]
[0.0, 7.3]

N=評価例数、n=抗体陽転例数
CI:信頼区間、GMT:幾何平均値、GMFR:幾何平均増加倍率、
SCR:抗体陽転率
a)Clopper-Pearson法により算出された両側95%信頼区間

89.3[73.0, 95.8]
89.7[80.2, 94.6]

少なくとも1回以上治験薬が接種された200例を対象に安全性を
検討し、各接種後7日間は電子日誌により副反応を収集した。い
ずれかの群で発現頻度が10%以上の副反応(全体及びグレード3
以上)を表6に示す。本剤群における副反応の大部分は、接種後
1~2日以内に発現し、持続期間の中央値は2~3日であった3)。

a)ワクチンの有効性及び信頼区間はmodified Poisson regression
により算出。中間解析は96.9%、最終解析は95%信頼区間
副反応を2,714例のサブセットの被験者で評価し、各接種後7日
間は電子日誌により副反応を収集した。この集団には季節性イ
ンフルエンザワクチンを同時接種するサブスタディーの被験者
404例が含まれた。いずれかの群で発現頻度が10%以上の副反応
(全体及びグレード3以上)を表4に示す。本剤群における副反応
の大部分は、接種後1~2日以内に発現し、持続期間の中央値は2
~3日であった2)。

圧痛

全年齢

20~<65歳 100

COVID-19症例:RT-PCR検査陽性かつ発熱、咳、あるいは2つ
以上のCOVID-19関連症状を呈する症候性COVID-19で、2回目
接種から7日後以降に発現した症例

表4

50

全年齢

SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

解析対象
(例)
中間解析
7016
最終解析
7020

65歳≤

血清中和抗体価

ラセボ群で54日であった2)。

本剤

150

20~<65歳 100

したCOVID-19確定例を対象に評価した。中間解析はCOVID-19
確定例が62例集積した時点で、主要解析はCOVID-19確定例が
106例集積した時点で実施し、SARS-CoV-2による感染症に対す

表3

N

表6

圧痛

主な副反応の発現状況
1回目
2回目
本剤群
プラセボ群
本剤群
プラセボ群
n(%)
n(%)
n(%)
n(%)
評価
グレード 評価
グレード 評価
グレード 評価
グレード
全体
全体
全体
全体
例数
3以上a) 例数
3以上a) 例数
3以上a) 例数
3以上a)
705
14
223
1
922
49
164
1
1285
1272
1203
1172
(54.9) (1.1)
(17.5)(<0.1)
(76.6) (4.1)
(14.0)(<0.1)
394
1
130
1
624
11
107
1285
1272
1203
1172
0
(30.7)(<0.1)
(10.2)(<0.1)
(51.9) (0.9)
(9.1)
286
2
181
4
492
34
113
3
1281
1273
1198
1164
(22.3) (0.2)
(14.2) (0.3)
(41.1) (2.8)
(9.7) (0.3)
263
7
244
6
491
43
194
9
1281
1273
1198
1164
(20.5) (0.5)
(19.2) (0.5)
(41.0) (3.6)
(16.7) (0.8)
314
7
274
3
487
17
208
3
1280
1273
1198
1164
(24.5) (0.5)
(21.5) (0.2)
(40.7) (1.4)
(17.9) (0.3)
149
5
122
4
377
34
107
7
1281
1273
1198
1164
(11.6) (0.4)
(9.6) (0.3)
(31.5) (2.8)
(9.2) (0.6)
84
1
63
2
205
24
59
2
1281
1273
1198
1164
(6.6)(<0.1)
(4.9) (0.2)
(17.1) (2.0)
(5.1) (0.2)
67
1
69
128
1
44
1281
1273
0
1198
1164
0
(5.2)(<0.1)
(5.4)
(10.7)(<0.1)
(3.8)

n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告され
た事象
17.1.3 国内第Ⅰ/Ⅱ相試験(TAK-019-1501試験)(初回免疫)

主な副反応の発現状況

疼痛
筋肉痛
倦怠感
頭痛
疲労
腫張
紅斑/
発赤
関節痛
硬結

1回目
2回目
本剤群(N=150) プラセボ群(N=50) 本剤群(N=150) プラセボ群(N=49)
n(%)
n(%)
n(%)
n(%)
グレード
グレード
グレード
グレード
全体
全体
全体
全体
3以上a)
3以上a)
3以上a)
3以上a)
65
2
94
9
2
0
0
0
(43.3)
(4.0)
(62.7) (6.0) (4.1)
44
2
75
2
1
0
0
0
(29.3)
(4.0)
(50.0) (1.3) (2.0)
26
2
49
2
2
0
0
0
(17.3)
(4.0)
(32.7) (1.3) (4.1)
15
1
2
44
6
3
0
0
(10.0) (0.7) (4.0)
(29.3) (4.0) (6.1)
16
1
32
4
1
0
0
0
(10.7)
(2.0)
(21.3) (2.7) (2.0)
13
1
3
31
6
4
0
0
(8.7) (0.7) (6.0)
(20.7) (4.0) (8.2)
4
26
1
0
0
0
0
0
(2.7)
(17.3) (0.7)
4
23
3
0
0
0
0
0
(2.7)
(15.3) (2.0)
7
20
2
0
0
0
0
0
(4.7)
(13.3) (1.3)
5
17
1
0
0
0
0
0
(3.3)
(11.3) (0.7)

N=評価例数、n=発現例数
a)重症度が「重度(日常生活を妨げる)」以上として報告され
た事象
17.1.4 海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(2019nCoV-101試験 第2相パート)
(追
加免疫)

SARS-CoV-2ワクチン未接種の20歳以上の日本人健康成人を対
象に、無作為化プラセボ対照観察者盲検の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を
実施し、本剤又はプラセボ0.5mLを3週間隔で2回筋肉内接種し

本剤を3週間隔で2回接種した18歳~84歳の健康成人を対象に、無
作為化プラセボ対照観察者盲検の第Ⅱ相臨床試験を実施し、本剤
又はプラセボ0.5mLを2回目接種の約半年後に筋肉内に追加接種

たときの安全性及び免疫原性を検討した。本試験には本剤群150

したときの安全性及び免疫原性を検討した。追加免疫として本剤
を1回接種した群及びプラセボを1回接種した群の4週後の野生型
ウイルスに対する血清中和抗体価の幾何平均はそれぞれ6023.2及

例及びプラセボ群49例が組み入れられ、2回目接種から14日後の
SARS-CoV-2に対する血清結合抗体価及び野生型ウイルスに対

び65.0、ベースラインを追加免疫の接種直前とした幾何平均増加
倍率はそれぞれ86.7倍及び1.0倍、ベースラインを追加免疫の接

する血清中和抗体価を検討した。免疫原性の結果を表5に示す3)。

種直前とした抗体陽転率はそれぞれ95.3%及び11.9%であった4)。
追加免疫として治験薬が接種された207例を対象に安全性を検討
し、各接種後7日間は電子日誌により副反応を収集した。いずれ

-3-