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トピックス (1 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2025/gaiyou/07pdf_indexg.html
出典情報 令和7年版高齢社会白書(6/10)《内閣府》
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〈トピックス〉

(事例1)〈岡山県勝田郡奈義町〉しごとコンビニ
かな

~「ちょっとだけ働きたい」を叶える「しごと」と人材のマッチング~
岡山県勝田郡奈義町では、「しごと」の依頼主と働き手双方の希望をヒアリングしたうえで「しごと」を作
業内容や時間で分解し、チーム制も導入することで、「ちょっとだけ働きたい」という高齢者や子育て中の若
い世代等の働き手にマッチングさせる「しごとコンビニ」 事業を行っている。当初は町から委託を受けた事
業者が事業を運営していたが、令和元年度からは地域主導に切り替え、一般社団法人奈義しごとえんが
運営している。この取組により、「しごと」を通して高齢者や子育て世代の方に繋がりができ、多世代交流
が生まれているほか、働き手の生きがいにもなっており、生涯活躍できるまちづくりにも寄与している。

(事例2)〈福岡県大川市〉 大川市おひとりさま支援事業
~簡易な金銭管理・意思決定支援~
少子高齢化により一人暮らしの高齢者や親族が遠方で生活しているため支援が困難な市民が増加し、日
常生活のちょっとした困りごとへの対応や入院・入所手続き及び支払いができない高齢者が顕在化している
中、福岡県大川市では、市、市社会福祉協議会、市成年後見センター、地元の金融機関等が連携し、
「大
川市おひとりさま支援事業」を行っている。支援事業では、①予算管理機能付きカード等を使った日常的金
銭管理サービス、②意思決定サポーターによる意思決定支援、③入院・入所費用支払いのための支援を行っ
ており、事業の利用によって、意思決定サポーターの支援を受けながら、お金の使い方を利用者自身で決
めることができるようになり、やってみたいことが広がり、利用者の生活の充実に繋がっている。


(事例3)〈東京都墨田区〉地域力を活かした公民学連携のスマートフォン(スマホ)講座
~仲間とスマホ操作を楽しく習得~
東京都墨田区では、高齢者がスマホ操作を習得するためのスマホ利活用の習慣化を目的として、スマホ
習慣化アプリ「みんチャレ」(以下、「みんチャレ」という。)を活用したスマホ講座を行っている。スマホ講
座では、みんチャレによって基本操作の反復練習を行っており、その内容は、最大5人1組のチームを組み、
チーム内で毎日歩いた歩数とその日にスマホで撮影した写真にコメントを付けて投稿するというもので、グルー
プ内の仲間と交流しながら文字入力やカメラ機能を楽しく習得できるように工夫されている。その結果、受
講者の外出時のスマホ携帯率の向上は 85%、スマホを使った交流の機会は 75%増加している等、スマホ
の利活用の習慣化を実現している。

(事例4)軟骨伝導イヤホン~誰もが利用しやすい窓口へ~
奈良県立医科大学の細井裕司氏により発見された耳の軟骨を振動させて音声を伝える「軟骨伝導」の
仕組みをもとに開発された軟骨伝導イヤホンは、軽度から中程度の難聴のある方には音声がクリアに聴こえ、
音漏れがないほか、耳穴に挿入せず装着でき、イヤホンに穴や凹凸もないことから完全に清拭でき衛生的
であるなどの利点を有している。そのため、窓口での対話で個人の情報を扱う自治体や金融機関等では、
高齢者等難聴のある方に対応する際に大きな声を出す必要がなくなり、プライバシーに配慮して対応できるこ
とから導入する団体が増えている。こうした難聴の方も生活しやすい環境の整備を進めていくことで、フレイ
ルや認知症等のリスクを抑制する効果も期待される。

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