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資料2-28 ワクチン接種後のADEM報告一覧[259KB] (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
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第101回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和6年度第1回薬
事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会



ワクチン接種後の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)が疑われる 症例(重篤)
※抽出基準:症状名が急性散在性脳脊髄炎として報告された症例。

期間

















評価

再評価

再評価

No.

1

2

ワクチン名

ビケンHA(HA216C)

年齢・性別

3歳・男性

インフルエンザHAワクチン
4歳・女性
*デンカ(689-B)

基礎疾患等

2024(令和6)年4月15日
経過

接種後日数

症状名

転帰

ブライトン分類レ
ベル

因果関係

鼻漏
咳嗽
蕁麻疹
軟便
体調不良

2022/12/04 9:10 接種前の体温36.6℃。A医院にてインフルエンザHAワクチン2回目を接種。
2022/12/4 接種当日
2022/12/05 嘔吐が発現。
2022/12/5 接種後1日
2022/12/06 A医院を受診。急性腸炎・急性胃腸炎の診断で内服加療。
2022/12/6 接種後2日
2022/12/07 解熱。
2022/12/7 接種後3日
2022/12/09 幼稚園に登園。
2022/12/9 接種後5日
咳嗽、発熱、鼻汁は改善。
2022/12/13 再度発熱を認めた。A医院を受診。感冒の診断でアセトアミノフェンを処方。
2022/12/13 接種後9日
2022/12/15 B病院を受診。脱水症の疑い。
2022/12/15 接種後11日
2022/12/16 腹痛が発現し、A医院を受診。点滴加療後、全身状態は改善傾向であったが、腹部症状は明らかな改善なし。
2022/12/16 接種後12日
2022/12/17 解熱。腹部症状は持続し、救急車にてC病院を受診。浣腸を実施したが、症状の改善なく、入院安静・精査の方針。母の付き添い希 2022/12/17 接種後13日
望があり、C病院は付き添い入院のできる病床がなかったため、D病院へ転院。
2022/12/18 様子がおかしいとのこと(意識障害?)でC病院へ搬送。
2022/12/18 接種後14日
2022/12/19 E病院へ搬送。脳MRI検査の結果、白質に高信号を認め、急性散在性脳脊髄炎の疑い。意識障害・項部硬直があり、PICUでの治療 2022/12/19 接種後15日
を開始。

急性散在性脳脊髄炎
腹痛

不明
不明

4

γ

なし

2022年11月1日(接種当日)、A病院にてインフルエンザワクチン接種。38.8度発熱、咳嗽。
2022年11月5~7日(接種4~6日後)、症状軽快。
2022年11月8日(接種7日後)、38度発熱。B病院へ入院。
2022年11月9~11日(接種8~10日後)、37度台の微熱と頭痛と嘔吐。
2022年11月12日(接種11日後)、解熱、眼球上転発作。
2022年11月13日(接種12日後)、無熱性けいれん2回。MRIにて深部灰白質病変を認める。
2022年11月14日(接種13日後)、髄液検査にて細胞数 14/μL、糖 66mg/dL、蛋白 16mg/dL、オリゴクローナルバンド なし、IgGインデックスの上
昇 なし。抗AQP4抗体 陰性、抗MOG抗体 陰性。
2022年11月22日(接種21日後)、退院。
2022年12月19日(接種48日後)、後遺症(症状:後遺症かどうか判断できない程度の不随意運動を疑う症状)あり、経過観察。

急性散在性脳脊髄炎

後遺症あり

4

γ

急性散在性脳脊髄炎

軽快

1

γ

急性散在性脳脊髄炎

軽快

2

γ

2021/08/30 家庭での血圧118-135/76-84mmHg。A病院を受診時、体温37.0℃、血圧133/87mmHg、脈拍77回/分。特に訴えなし。
2021/08/30~2021/11/19 何らかの感染が疑われるような感冒症状なし。

















再評価

再評価

3

4

ビームゲン

ジェービックV(JR531)

63歳・男性

3歳・女性

高血圧
良性前立腺肥大症
蕁麻疹

なし

2021/10/27 A病院にてインフルエンザHAワクチン1回目を単独接種。
2021/11/19 夜、38℃の発熱が発現。総合感冒薬を服用。
2021/11/20 17:35 複視が発現。解熱したが、嘔気、眩暈が発現し、A病院を受診。
受診時、体温35℃、血圧154/115mmHg。頭痛及び四肢麻痺は認めず。血液検査の結果、白血球数14300/μL、CRP(-)。レボフロキサシン水和
物、PLG、メトクロプラミドを処方し、帰宅。
20:00 尿閉が発現。B病院救急を受診。導尿施行にて尿流出し、C病院泌尿器科の受診を指示し帰宅。
帰宅後、両下肢の脱力、四肢のしびれが発現し、B病院救急を再受診。脳神経内科へ入院。急性散在性脳脊髄炎の診断。
2021/11/21 セフトリアキソンナトリウム水和物4g/日、アシクロビル5mg/kg×3/日の静注投与を開始。
2021/11/21~23 ステロイド療法(メチルプレドニゾロン1000mg/日を静注投与)1クール目を実施。
2021/11/22 免疫グロブリン療法(IVIg0.4g/kg/日を静注投与)を開始。
2021/11/24 セフトリアキソンナトリウム水和物4g/日の静注投与を終了。プレドニゾロン60mg/日の経口投与を開始し、以後投与量を漸減。
2021/11/26 アシクロビル5mg/kg/3/日の静注投与を終了し、免疫グロブリン療法を終了。
2021/11/28~30 ステロイド療法(メチルプレドニゾロン1000mg/日を静注投与)2クール目を実施。
2021/12/05~7 ステロイド療法(メチルプレドニゾロン1000mg/日を静注投与)3クール目を実施。
2021/XX/XX MRI検査の結果、びまん性または多発性の白質病変が、T2強調画像・拡散強調画像(DWI)、もしくはFLAIR画像(T1強調画像によ
るガドリニウム増強はあってもなくてもよい)において認められる。抗AQP4抗体陰性。
2021/12/14 D病院へ転院。
2021/12/27 D病院を退院。
症状の再発なし。
2022/07/28 軽快。

2021/10/27 接種当日
2021/11/19 接種後23日
2021/11/20 接種後24日

2021/11/21 接種後25日
2021/11/22 接種後26日
2021/11/24 接種後28日
2021/11/26 接種後30日
2021/11/28 接種後32日
2021/12/5 接種後39日
2021/12/14 接種後48日
2021/12/27 接種後61日
2022/7/28 接種後274日

2023/05/12 A医院にて乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン1期2回目を接種。
2023/5/12 接種当日
2023/05/29 発熱、不機嫌が発現。
2023/5/29 接種後17日
2023/06/01 朝、解熱。
2023/6/1 接種後20日
2023/06/02 夜、38℃の発熱を認め、以後、発熱が持続。
2023/6/2 接種後21日
2023/06/08 解熱したが、不機嫌、易怒性を認めた。
2023/6/8 接種後27日
2023/06/15 朝、39℃の発熱を認めた。
2023/6/15 接種後34日
2023/06/16 朝、解熱。SARS-CoV-2、インフルエンザウイルス、アデノウイルス抗原検査の結果、陰性。
2023/6/16 接種後35日
2023/06/19 歩容異常及び尿閉が発現。
2023/6/19 接種後38日
2023/06/20 B病院に入院。
2023/6/20 接種後39日
2023/06/21 症状の改善なし。頭部MRI検査の結果、白質及び小脳脚にT2およびFLAIRで高信号を認め、下部脊椎MRI検査、腰髄の腫大を認め 2023/6/21 接種後40日
た。髄液検査の結果、細胞数の増加を認めた。C病院に入院。
2023/06/22 軽快。
2023/6/22 接種後41日

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専門家の意見

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