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○入院(その8)について 総ー3 (58 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00232.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第573回 12/15)《厚生労働省》
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高齢者の救急患者等に係る課題①
1.我が国の人口構成の変化と高齢者の救急患者等について
・ 高齢者の人口増加に伴い、高齢者の救急搬送人員が増加し、中でも軽症・中等症が増加している。
・ 地域包括ケア病棟はまさに在宅支援の病棟であり、高齢者の亜急性期をしっかり受けられるため、このような役割を推進
すべき、と指摘されている。
・ 急性期医療における機能分化の在り方については、地域包括ケア病棟など13対1の看護配置を施設基準とする病棟が
現状では高齢者の救急搬送を十分に受け入れることが難しい場合があることを踏まえつつ、どのような病棟による急性期
の高齢者等の受入を推進すべきかについて検討した上で、地域一般病棟や地域包括ケア病棟など急性期一般入院料1以
外の病棟のうち高齢者救急への対応や高齢者のケアに必要な体制を備えた病棟を類型化して評価することが必要ではな
いかとの指摘があった。
2.現状の入院医療における高齢者の救急患者等への対応について
・ 65歳以上の高齢者において、年齢が高いほど1入院当たり出来高実績点数が高い一方、1日当たり出来高実績点数は
低い傾向にある。
・ 75歳以上の患者に多い疾患のうち一部は、急性期一般入院料1を算定する場合と地域一般入院料を算定する場合とで、
医療資源投入量について大きな差がみられなかった。
・ 救急搬送後直接入棟の患者の割合は、地域包括ケア病棟において、多くの病棟・病室で5%未満であったが、129施設
(7.8%)は15%以上であった。
・ 誤嚥性肺炎の患者に対して早期リハビリテーションを実施する場合において、1日2単位以上のリハビリテーションを提供
することが、死亡率の改善、自宅退院割合の向上、在院日数の短縮につながることが示されている。
・ リハビリテーションを実施している患者に対する、1日平均提供単位数は、急性期病棟より、地域包括ケア病棟、回復期リ
ハビリテーション病棟の方が多い傾向にあった。
・ 急性期一般入院基本料を算定する病棟のリハ実施率は、ばらついていた。
・ 地域包括ケア病棟を届けている医療機関の方が急性期入院料を届け出ている医療機関よりリハビリテーション専門職の
数が多かった。
・ 入院時に高齢患者の42%は低栄養リスクが指摘され、26%は低栄養であった。また、高齢入院患者の栄養状態不良と生
命予後不良は関連がみられる。

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