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令和6年度(2024年度)診療報酬改定に係る要望書(第2報) (3 ページ)

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出典情報 令和6年度(2024年度)診療報酬改定に係る要望書(第2報)(10/23)《日本病院団体協議会》
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6. 急性期病院からの、後方支援病院への転送の評価
高齢者の救急搬送が急増している中、高次の急性期病院への高齢者の入院も
増加しています。しかし、その中には、地域の後方支援病院での療養で対応可
能な患者も存在します。地域における病院の機能分化と連携を推進するため、
救急外来で対応した患者を後方支援病院に転送する際に、直接救急外来からの
外来転送と、入院してからの転送に対しての評価を要望します。

7. 地域医療体制確保加算の新たな評価の新設
現在の地域医療体制確保加算の算定要件は、救急車の搬送件数が2,000
件以上とされています。しかし、地域により要件を満たすことが困難な地域が
存在すること、また今後増加する高齢者救急に対応する地域包括ケア病棟を中
心とする中小の病院が地域の救急医療体制を確保していくためにも、救急搬送
1,000件以上2,000件未満でも算定可能な加算2と、500件以上
1,000件未満でも算定可能な加算3の新設を要望します。

8. 薬剤費が包括される病棟における高額薬剤の除外薬剤の新設
地域の回復期機能を担う後方支援病院は、ほとんどが地域包括ケア病棟や回
復期リハビリテーション病棟、医療療養病棟など薬剤費が包括される特定入院
料の病棟となっています。高齢患者を急性期病院からの早期の転院をすすめる
際に、高額薬剤を使用している患者では、受け入れがスムーズに進まない現状
があります。昨今、高額薬剤を内服している患者も増加していることを考慮
し、これら薬剤費が包括化されている入院料において、高額薬剤の除外制度の
新設や特定入院料の大幅な引き上げを要望します。

9. 高額医薬品の管理に関する評価の新設
昨今の高額医薬品は、使用に至るまでの適切で慎重な薬剤保管(低温フリーザ
の使用)、解凍作業等が必要な事が多く、医療機関は管理コストと当該薬剤の使用
不能・破損リスクを負うばかりか、なんらかの理由により投与中止となった場合、
病院が当該薬品費を負担しなければなりません。医薬品の価格設定は薬価にて定
められており、自助努力ではカバーできないことから、高額医薬品の管理に関す
る評価を要望します。

10. 夜間休日救急搬送医学管理料、院内トリアージ加算の再診症例での算定
地域の救急医療体制を維持することがますます重要になっている中、現在、上
記点数は初診症例に算定が限定されています。しかし病院は初診症例だけに救急
医療を提供しているわけではありません。、救急医療に対する評価を充実するた
め初診症例とは異なる疾病での再診においては算定を可能とするよう要望しま
す。