よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


○先進医療Bの総括報告書に関する評価について 資料 先-2 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00061.html
出典情報 先進医療会議(第125回 10/5)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

医療技術の試験結果:
○有効性の評価結果
PPS 解析対象例 60 例の5年全生存割合は、76.7%(95%信頼区間:63.8%~85.5%)
であった。FAS 解析対象例 75 例の5年全生存割合は 66.7%(95%信頼区間:54.8%~
76.1%)、プロトコール治療完遂例 50 例の5年全生存割合は 80.0%(95%信頼区間:
66.0%~88.7%)、FAS2 解析対象例 60 例の5年全生存割合は、76.7%(95%信頼区間:
63.8%~85.5%)であった。
○安全性の評価結果
FAS解析対象例の完全減量切除術施行例における「術後合併症/薬物有害反応」発現率
は、75.8%(47/62例、95%信頼区間:63.3%~85.8%)、姑息的減量切除術における「術
後合併症/薬物有害反応」発現率は、27.3%(3/11 例、95%信頼区間:6.0%~61.0%)
であった。完全減量切除術後の化学療法(周術期腹腔内化学療法)実施例における「術
後合併症/薬物有害反応」発現率は、術中腹腔内温熱化学療法+術後早期腹腔内化学療法
完遂例では75.0%(39/52例、95%信頼区間:61.1%~86.0%)、術中腹腔内温熱化学療
法+術後早期腹腔内化学療法途中中止例では100.0%(3/3例、95%信頼区間:29.2%~
100.0%)、術中腹腔内温熱化学療法のみ(術後早期腹腔内化学療法未実施)例では71.4%
(5/7例、95%信頼区間:29.0%~96.3%)であった。
○結論
主要評価項目の主解析であるPPS解析対象例60例の5年全生存割合の95%信頼区間下
限値63.8%は閾値として設定した50%以上であり、点推定値の76.7%は期待値として設
定した65~75%を上回る成績であったことから、腹膜偽粘液腫に対する完全減量切除術
における術中のマイトマイシンC腹腔内投与及び術後のフルオロウラシル腹腔内投与の
併用療法の有効性が確認された。ただし、「術後合併症/薬物有害反応」含め有害事象が
高率に発現するため安全性に十分注意する必要がある。
2.先進医療技術審査部会における審議概要及び検討結果
(1) 開催日時:令和5年9月 14 日(木)16:00~
(第 153 回 先進医療技術審査部会)
(2) 議事概要及び検討結果
国立国際医療研究センター病院から提出のあった総括報告書について、先進医療
技術審査部会で、有効性・安全性等に関する評価が行われ、重要な指摘事項、総評
としての概要は以下のとおりであった。
○ 本試験の結果から、腹膜偽粘液腫に対する完全減量切除術における術中の
マイトマイシンC腹腔内投与及び術後のフルオロウラシル腹腔内投与の併用
療法は一定の有効性はあると判断するが、安全性に関しては重篤な有害事象
の発現は高頻度に認められ、本技術の標準化や均てん化が今後の課題と考え
る。
当該技術の総括報告書を了承し、先進医療会議に報告することとした。
(本会議での評価結果)
第 153 回先進医療技術審査部会 資料1-1参照
(評価技術の概要)
第 153 回先進医療技術審査部会 資料1-3参照

2