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入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討状況について検討結果(中間とりまとめ)(案) 入-1 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00209.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第7回 9/14)《厚生労働省》
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急性期病棟での入院が本来想定されていない症例においてコーディングが困難にな

るケースがある。
- 「部位不明・詳細不明コード」の使用状況に着目し、コーディング体制の見直し等
を含む病院全体としての取り組みをすでに行っている病院も見られる。
また、「部位不明・詳細不明コード」の一部については、DPC 病院全体での使用割合の
高いものが含まれているとの指摘があり、コーディングテキストの記載内容の充実化
も含めて精査を行うこととしている。
<効率性係数・複雑性係数について>
効率性係数は、在院日数短縮の努力を評価する項目として設定されており、算出にあ
たっては、全国の患者構成への置き換えや一定の診療実績がある包括対象 DPC を計算
対象とする等の対応を行っている。
効率性係数の算出方法については、令和4年度特別調査に係る検討過程において、診
療対象とする診断群分類の種類が少なく、症例構成が偏っている医療機関に対して在
院日数短縮という本来の趣旨にそぐわない評価となる場合があるとの指摘があった。
また、本来、全国の症例数の多い疾患ではなく、各病院が取り扱っているものを重点
的に評価する必要があるのではないか、との指摘があった。
複雑性係数については、1入院当たり医療資源投入の観点から見た患者構成を評価す
る項目として設定されている。
複雑性係数についても同様に、診療対象とする診断群分類の種類が少ない病院で、誤
嚥性肺炎等の平均在院日数が長く、1日当たり包括範囲出来高点数の小さい疾患に偏
った症例構成の場合、急性期入院医療における評価という点では不適当な評価となっ
ているのではないかとの指摘があった。
これらの点については、本来の評価の趣旨や DPC 対象病院のあり方も踏まえ、算出方
法の見直しや DPC 対象病院の基準の見直し等の対応が必要ではないかとの指摘があっ
た。
<救急医療係数について>
救急医療係数は、緊急入院の対象となる患者の治療では、診断が確定していない等に
より、初期治療や鑑別診断等のために通常の予定入院による診療よりも医療資源投入
量が一定程度多くなることを踏まえ、「入院初期の実際の医療資源投入量と診断群分類
点数表に基づく点数の乖離」を評価している。
救急医療係数については、高度な救急医療の実施や救急車の受け入れ数等を必ずしも
直接的に評価する項目ではないことから、評価の趣旨が明確になるよう、名称の変更
等も含め検討する必要があるとの指摘があった。

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