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令和4年度 高額レセプト上位の概要 (1 ページ)

公開元URL https://www.kenporen.com/press/
出典情報 令和4年度 高額医療交付金交付事業における高額レセプト上位の概要(9/7)《健康保険組合連合会》
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令和4年度 高額医療交付金交付事業における高額レセプト上位の概要
健保連では、高額な医療費の発生が個々の健康保険組合財政に及ぼす影響を全組合拠出の財源により緩和するため、健康保険法附則
第 2 条に基づき、
『高額医療交付金交付事業』を実施している。
近年、新薬創薬のイノベーションにより画期的な新薬の保険収載が相次ぎ、医療費の高額化が一段と進展している。健保組合も突発
的な高額医療費が発生する可能性が増加しており、特に小規模健保組合においては、高額なレセプトが数件発生することで存続が危ぶ
まれる程の財政影響が生ずることも懸念される。
しかし、真に医療を必要とする国民を共助により支え合うことが国民皆保険の役割であり、この一翼を担う健保組合では、本事業に
よる健保組合間の共助により、高額医療費の発生に伴う財政悪化のリスクを支え合っている。
令和 4 年度(令和 4 年 1 月 16 日から令和 5 年 1 月 15 日)の本事業に申請されたレセプトのうち、1 ヵ月の医療費が 1,000 万円以上
の件数は、前年度より 275 件増加(対前年度比 18%増)の 1,792 件で過去最多であった。
この要因は、近年保険収載された高額医薬品の影響が大きく、月額医療費上位 100 件で見ると、脊髄性筋萎縮症の治療薬「ゾルゲン
スマ点滴静注」によるものが 9 件、白血病等のがん治療薬「キムリア点滴静注」が 63 件、同治療薬「ブレヤンジ静注」が 15 件、同治
療薬「イエスカルタ点滴静注」が 1 件で、これらの医薬品の使用に係るものが 100 位中 88 件を占める。
これらの医薬品は有効性等が高く評価され、薬価が極めて高額となっているため、かつて高額レセプトの最上位を占めていた血友病
等の血液疾患については、近年、他の疾患に置き換わる傾向にある。
上位 100 件を疾患別にみると、悪性腫瘍が 79 件(対前年度 30 件増)と対前年度で大幅な伸びを示し、約 8 割を占めた。これ以外に
ついては、血液疾患が 4 件(対前年度 1 件増)
、その他が 17 件(対前年度 8 件減)となり、循環器系疾患と先天性疾患は 0 件(対前年
度 22 件減・対前年度 1 件減)となった。
<参考> 高額医薬品の薬価等について
▽「ゾルゲンスマ点滴静注」
(令和 2 年 5 月保険収載)
:1 患者当たり約 1 億 6,708 万円(効能・効果:脊髄性筋萎縮症)
▽「キムリア点滴静注」
(令和元年 5 月保険収載)
:1 患者当たり約 3,265 万円(効能・効果:再発又は難治性の CD19 陽性の B 細胞型急性リンパ芽球性白血病等)
▽「ブレヤンジ静注」
(令和 3 年 5 月保険収載)
: 1 患者当たり約 3,265 万円(効能・効果:再発又は難治性の大細胞型 B 細胞リンパ腫等)
▽「イエスカルタ点滴静注」
(令和 3 年 4 月保険収載)
:1 患者当たり約 3,265 万円(効能・効果:再発又は難治性の大細胞型 B 細胞リンパ腫等)

連絡先:健康保険組合連合会
組合サポート部
交付金交付事業グループ
(高額医療担当)
℡ 03-3403-0557