【評価シート】
事業番号

２

調 査 名

LIFE を活用した取組状況の把握および訪問系サービス・居宅介護支
援事業所における LIFE の活用可能性の検証に関する調査研究一式
LIFE を活用した取組（特にリハビリテーション・機能訓練、口腔､栄養等
の多職種連携）についてその取組状況を把握するとともに、さらなる
LIFE の活用に向けた課題の検討等を行う。

検討課題

次期介護報酬改定に向けて、訪問系サービスおよび居宅介護支援事業所に
おける LIFE を活用した介護の質の向上に資するような PDCA サイクルの
推進について、モデル的に調査を実施し、具体的なユースケース等の検討
を行うとともに、LIFE 導入における課題等について検証を行う。

検討すべき課題の妥当性

A:とてもよい B:よい C:あまりよくない D:よくない

持続可能な介護保険制度の実現に向けて、より効果的・効率的な介護保険サービスの提供
について検討を進める必要があり、介護サービスの質の評価を行うことが求められている。
令和 3 年 4 月から、「科学的介護情報システム（LIFE）へのデータ提出とフィードバック
の活用による PDCA サイクルの推進が進められている。
本事業は、LIFE に関する課題の把握だけでなく、次期介護報酬改定に向けた検討も行っ
ており、課題設定は適切であると考えられる。

検討課題から見た対象の妥当性

A:とてもよい B:よい C:あまりよくない D:よくない

本調査は、LIFE の活用に向けた課題の把握を調査目的としているため、広く LIFE に
関連する加算を算定している事業所、算定していない事業所に対して調査を実施している。
また、次期介護報酬改定に向けて、訪問介護事業所、訪問看護事業所および居宅介護支援事
業所をモデル調査の対象としている。検討課題を踏まえると、調査対象の選定は妥当と考え
られる。

検討課題からみた方法論の妥当性

A:とてもよい B:よい C:あまりよくない D:よくない

検討課題に対し、アンケート調査・ヒアリング調査及びモデル調査、データベース分析と
幅広い観点で調査を実施している。アンケート調査は必要な調査対象数に限定して十分な結
果を得つつ、ヒアリング調査を幅広く行ったことで結果の補完ができている。
モデル調査については、各事業所への丁寧な支援を行うことを前提とし、事業所数を絞っ
たことで、LIFE 導入・利用に関する課題や、活用のユースケース等が十分に把握できた。
今後は、モデル調査において対象とする事業所数を増やすことが望ましい。

結果及び結果から導かれる結論の妥当性

A:とてもよい B:よい C:あまりよくない D:よくない

LIFE に関する現場の課題が明確になっただけでなく、LIFE のデータ登録等に関する現
場での業務時間等が、定性的・定量的な観点から把握できた。
モデル調査では、LIFE を活用した PDCA サイクルの推進につなげていくために、具体
的なケースが把握できた。一方で、まだ LIFE からはモデル調査で用いたようなフィードバ
ック票が未だ提供されていないため、フィードバック票の提供が開始された後、継続的な調
査を行うべきであると考える。

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